えんどうまめのうえにねること

グリムだったかアンデルセンだったか、
北欧の童話で
「えんどう豆の上に寝たお姫さま」
というのがあります。

旅の女の子が自分はお姫様だといいます。
本当にお姫様なのかどうかを調べるために
何十枚も布団を重ねた下に
えんどう豆を一粒そっと入れておきました。
そうしたら翌朝
「痛くて眠れなかったわ」
と女の子。
そんなにふかふかの布団になれているなら
本物のお姫様に違いない
ということになったというお話。

うろ覚えです。

小さい時このお話を聞きながら
ふかふかのお布団にうずもれて寝ることに
あこがれたものです。

今日は事情があって
ベッドではなくてソファーで寝なければなりません。
ソファーって狭いから困るのですが
（落ちそうで、寝返りも打てないし）
でも
かけ布団に包まって
背もたれとイス部分の境目のくぼみにはまるように寝ると
布団に埋もれる体験ができてちょっと嬉しい。

憧れてたのはもっとひろーいベッドで
ふかふかに埋もれることなんだけどね。

大人になると
妥協
を覚えるものなのです。