たりないもののこと

少し前まで
今一番欲しいものは何？
と聞かれると
時間
と答えていた。

今は
才能と経験
が欲しい。

一番欲しいものが２つだよ、
というつっこみはおいといて…

これまではたぶん
無自覚ではあるけれど
時間さえあればどうにかなると思っていたのだ。
きっと。
それはつまり
自分の能力を信頼していたということ。
時間という外の要素さえ充分にあれば
今抱えていることをうまく解決でき
もっと上を目指せると
思っていたということ。
それってある意味幸せだ。

今の私はそんなに幸せではなくなってしまった。
いくら時間があっても才能がなければできないこともあるし
数百年の単位で時間がない限りできない経験がある。
と思うようになってしまった。

経験を補うのは想像できる才能で
経験を生かすのも視点を設定できる才能かもしれない。
だとしたら
私は才能が一番欲しい。

欲しいと思うということは
自分が満足できるほどにそれを持っていないということ。
今それが不足していると思っているということ。

才能は
時間をかけることや
努力することでは
代替出来ない。
出来ないけどせざるをえないのかも。

才能のなさに気づくことができる才能があったことに感謝したい。