いのうただたかのちずとみらいのちずのこと

そして２６４年前の今日、延享２年（１７４５年）１月１１日（２月１１）は地理学者、伊能忠敬の誕生日です。

現代は技術が進歩して、衛星（ＧＰＳシステム）や航空写真を利用して地図を作ることができます。
でも伊能さんが歩いて地図を作ったのは２００年も前のこと。
全体像を眺める術はあるべくもありません。
正確に、正確に測量しても、ほんの少しの誤差が積み重なれば、最後に海岸線がつながらないなんてことになりそう…
伊能さんの地図が並べられているのを見たことがありますが、なんでこんなに今の機器を駆使した日本地図と形がかわらないのだろうとびっくりしたのを覚えています。

そんな現代の技術の進歩、空に、そして衛星軌道にと視点を広げていきましたが、さらに新しい技術はそこに地上へ回帰する視点を加えていっているような気がします。
グーグルのストリートビュー。
コンピューターとインターネットという膨大な情報量の集積を可能にした技術に支えられて、空と宇宙の視点からの地図の上に、街並みの写真という地上の視点を加えました。
目的に応じて荷物につけたタグや子供に持たせた携帯電話などの位置情報をリアルタイムに受け取るシステムもできているし、ライブカメラの映像などもリアルタイムです。
このまま進むと、そのうちストリートビューが全地域をカバーして、原寸大の仮想空間上に再現され、さらに、その更新頻度がどんどん上がって、原寸大でリアルタイムの地図が手に入るのではないかと思ってしまいます。

それって地図というより、仮想空間に鏡のように映し出された地球そのものなのかも。