花の色はうつりにけりないたづらにわが身よにふるながめせしまにはちきれんばかりのつぼみのこと

色が　光が　音が　匂いが　あちらこちらで賑やかにはじける嬉しさ

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2024/04/20 (Sat)

春
桃の花の蕾が
はちきれそうだ

咲くか咲かないか
あとほんのちょっとで開く
そんな今が
一番きれい

桃の花に限らず
花の類は
限界までふくらんだ蕾が
最も美しいのではないか
と思う

ほころびかけた時
　重なった花弁の
　外側の数枚が
　風に身を震わせはじめる時
　花弁の内側の
　柔らかな色と光を
　恥らうように見せはじめる時

想像力が及ばないほど美しい花ならば
その時が
その美しさの
絶頂だと思う

でも
その美しさの兆しをぎっしりとつめこんで
ふっくらと重みを感じさせながらも
開くまいと
抵抗するように先をかたく結んでいる
はちきれんばかりの蕾は
内側の力に耐え切れなくなった時の
光を発するような美しさを
予感させる

予感とそれに触発される想像が
目の前の花を
必要以上に美しく見せる

花だけではない
人もまた一緒だと思う

2006/03/17 (Fri) きょろきょろ Trackback() Comment(0)

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もともと色がよかったわけでも
全てがいたづらだったわけでも
深くよをながめていたわけでも
ないけれど
それでも
うつりにけりな
と思ってしまう今日この頃
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　　　　　　　　　　　　　　　Dolphin

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