ちょっときになったにゅーすのこと

管理職になると残業代が出ない、というのはよく聞きます。
「管理監督者」は労働時間や休日に関する規定が適用されないという法律があるので、休日や労働時間外に働く分の残業代が出ない、ということなのですが、

いったいなぜ「管理監督者」には労働時間や休日に関する規定が適用されないのでしょう。
詳しい分野ではないのできちんとしたことは分かりませんが、きっと「管理監督者」は会社のことを考えて動く人だからではないかと思います。
会社の経営陣は休みの日でも経営のことを考えないといけないし、経営陣の仕事はなかなか時間に換算できないものだし。

ということは逆に、会社のことを考えて動く立場にいる人だから「管理監督者」として扱われるはず。
今回の裁判は、マクドナルドの店長はお店の人事などの権限はあっても、本社からの指示に従うだけで本社での「会社の経営」には関与できていないから、「管理監督者」として扱うのはおかしい、ということのようです。

マクドナルドの実態は分からないけれど、フランチャイズのチェーンの店長さんって、メニューの展開やキャンペーンも勝手に出来ないところも多いのですよね。
でも、人事権を握っているという点では店内を“管理監督”はしているわけで、難しい…
仕事の内容や時間が自由で主体的であると主張するなら、それだけの給与があるかどうかも大事な気がします。

マック店長は管理職に当たらず　残業代支払い命令　東京地裁
　日本マクドナルドの埼玉県熊谷市の店長、高野広志さんが「権限のない店長を『管理監督者』として扱い、残業代を支払わないのは不当」として、２年分の未払い残業代や慰謝料など計約１３５０万円の支払いを求めた訴訟の判決が２８日、東京地裁であった。斎藤巌裁判官は「店長は管理職に当たらない」として残業代など約７５０万円を支払うよう同社に命じた。同社は控訴する方針。（ニュース記事より）