もくてきなくいどうすること

散歩というと本来は「歩く」ことを指すと思うのですが、
歩くのはあまり好きではありません。
すぐ疲れるので。
姿勢が悪かったり歩き方に無理があったりするのではないかと思います。

散歩の手段を歩くことに限らず、移動すること全般だと考えれば、
散歩は好きです。
目的なく移動しながら、
そこで目に入るもの、
聞こえてくる音
感じる空気、
などなどに心を澄ませるのは好き。

これを電車でやると「ぶらり旅」のようになります。
気になる駅で急に降りてみたり
窓の外を子どものように眺めたり。

電車での「散歩」も楽しいのですが
もっと楽しいのは
自転車での「散歩」。
風を感じて駆け回る。

ゆっくり歩くと
足元の小さな何かまで見つけられるけど
自転車でしか見つからないものもある。

角度のごく小さな坂道
　歩いていると坂って意外とわからないけど自転車は敏感。
ちょっと遠くの何か
　谷一つ越えた向うに面白そうなもののかけらが見えたとき
　歩いていくには遠いけど自転車なら気軽に行ける。
　行動範囲が広がる。
一体感と操作感
　自転車と一体になって動いているという感覚。
　機械と一体になっても…と思うかもしれないけど
　自分の足の延長として自転車が感じられるくらい一体になることは、
　新鮮だし、「私」のからだということについて考えさせられる経験。
　逆に自転車を「私」の外部のものとみなして
　機械を操作しきっているという感覚を味わうのも楽しい。

特に
冬の終わりから春にかけての昼下がりと
春から初夏にかけての早朝の「さんぽ」が好き。