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色が 光が 音が 匂いが あちらこちらで賑やかにはじける嬉しさ
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たとえば私はこのブログの他にも表現の場をいくつか持っています(持っていました)。

学校などの人対人の場であったり、
名前を明らかにした上での文章であったり。
さらにインターネット上の他のサイトであったり、
掲示板であったり。

私が私であるのは、こうやって表現でき、それを受け止めてくれる人がいるからだと思います。

今は表現できずに、自分の中で
ぐるぐる
回っているものもありますが、
それもいつかは表に出てくるはずだし、
その時には誰かに受け止めて欲しいと切実に思います。

もし表現の手段を全て
奪われたり、
私の表現に向き合ってくれる人が一人も
いなくなったりしたら、
私は今の私を保てる自信がありません。

もちろんこうでない人もいるかもしれないけれど、
同じようにかんじていえる人もいるのではないでしょうか。

私は、そしていくらかの人は、
受け止めてもらうことを前提とした

表現

によって、自分自身を形づくっています。
つまり人格の形成に表現が深く関わっていると思うのです。

小さな子どもは上手く表現できません。
子どもの中の世界がまだ充実していないから、
表に現れるものも不十分だということとされています。
表現し始める前に、豊かな世界を感じた子どもは、
次第に表現ができるようになり、

華やかに

ことばや
色や
からだや
声を
つむいでいくことになります。

そしてきっと、
表現し始めた子どもたちは、
自分自身の表現によって、さらに世界を豊かにしていくのです。
内面の世界があって表現が生まれるけれど、
表現によって内面の世界、つまり簡単に言ってしまえば人格がかたどられていく面もあると思うのです。

ところで、表現する場が広がり、匿名の表現の場が多くある現在では、
場によって表現を変え、
それによって「私」自身が変わっていくことがあるのではないでしょうか。

例えばあるサイトで発言した人が、他のサイトで発言した人と同一人物でも、
それを知らずにどちらかの一連の発言だけに触れることは特別なことではありません。

これは表現する場がいくつもあり、かつ匿名で表現できるからです。
この時、場に応じて異なる表現をすることで、それぞれの表現にさそわれて

異なった「私」

がそれぞれの場所で育っていくということも起き得ると思うのです。

場によって共有されている話題や作法があるのは当然なので、

ちがう「私」

が生まれるのも特別なことではないのかもしれません。

ちょっとした多重人格のようになってしまっているのではないかという話です。

こんな事を書いてしまうのは、
私自身、自分自身がただひとつのものというより、(ただ一つのものかもしれないけど)いくつもの見えをするものだという感覚があって、
それが進むとそれぞれの見えが統合できなくなりそうな

恐怖

を覚えているからかもしれません。
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全てがいたづらだったわけでも
深くよをながめていたわけでも
ないけれど
それでも
うつりにけりな
と思ってしまう今日この頃
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